三十両

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XII
昨日のことである。
私は初春の春雨けぶる中、コンビニのバイトに励んでいた。

しかし、励むとはいってみたものの、
この悪天候に加えて夜も更けているため客はまばらにしかやってこない。
10分に一度、残業帰りのくたびれたスーツの男や、少しだけ社会からドロップアウトしてみました的なヌルい不良がマイルドセブンを買っていくだけである。
私はレジの前ですっかりほうけきっていた。
そんな私を見かねたのか、店長は私にのぼり(店の外に出てる旗みたいなやつ)を変えるように指示した。これはいわゆる販促というやつで、新商品やキャンペーンをお客様にアピールするために設置されるのだ。

のぼり

(のぼりのイメージ図)


店長に手渡されたのぼりはポリ袋の中にパックされていて、たたまれた状態になっていた。
布製ののぼりには白地に黒いゴシック体の文章が書かれているが、たたまれている状態では一部分しか読むことが出来ない。

『―に予約開―』

予約?
何か新しい商品が入ってくるのだろうか。
予約というからには節分には遅すぎる。
そうすると次のイベントはひな祭りだろうか。

乾いて節くれだった太い指で、私は乱暴に袋を突き破り、引きちぎった。
勢いあまって袋から飛び出したのぼりは、私の手許からするりと滑り落ちるように落下した。

地面に着地し、整然としたたたずまいを崩したそれにはこう書かれていた。

『―ジーXII、遂に予約開始!!』

反射的に私の手がのぼりに伸びた。
しかし、もはやその必要はなかったのだ。
なぜなら、私はすでにそののぼりに書かれている内容を確信していたからだ。
私の頭の中でファンファーレの音が鳴り響いていた。

のぼりを広げた私はにんまりとこらえきれない笑みをうかべた。


『ファイナルファンタジーXII、遂に予約開始!!』




契丹文字

Comment
≪この記事へのコメント≫
11がネトゲやったから、めっちゃ久々な感じするわ。
てか、バイトの人ってそういうのぼりもらえたりせんの?外すときに。
2006/02/01(水) 16:49:22 | URL | ぃゎ #k4mrn2rg[ 編集]
ん~、いつもはキャンペーン期間が終わったら、
のぼりははずして捨ててるな。
捨てるぐらいやからもらえると思うけど。
2006/02/02(木) 07:41:28 | URL | Ryo #-[ 編集]
喪前ブログなんかやってたのか、予想外wwwうぇっwww

でもまぁ高校のときのイメージが薄いからな
楽しそうで何よりw乙。
2006/02/05(日) 20:55:07 | URL | George #qWXg/Emc[ 編集]
>George 

え、だれ?
2006/02/06(月) 19:16:21 | URL | Ryo #-[ 編集]
・・・まぁネト上だから分からなくても良いやorz

とりあえずそのうち分かると思われ。
ぶっちゃけココは喪前のメッセからぶっこ抜いた。
2006/02/07(火) 09:38:42 | URL | George #qWXg/Emc[ 編集]
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